2021年05月08日 更新
バージニア工科大学は、健康な29名の若年者(21〜35歳)および21名の高齢者(60〜80歳)を被験者として集めて、2つのグループに分けました。
ひとつのグループは食事の30分前に水を飲み、もうひとつのグループは水を飲まずに、その後の食事を自由に摂取したところ、食事の前に水を飲んだ高齢者のグループは、水を飲まなかったグループよりも食事前の空腹感が減少し、食事後の満腹感が増加したとともに、エネルギー摂取量の減少が認められました。しかし、若年者にはこのような結果は認められませんでした。
これらの結果から、食事の前に水を飲むとその後のエネルギー摂取量を減らせることが示され、この効果は若年者よりも高齢者で認められることが示唆されたのです。
では、なぜエネルギー摂取量の減少効果は、若年者では認められず、高齢者のみに認められたのでしょうか。
その要因が「水が胃から排出される時間」です。
飲んだ水が胃から排出されるまでの時間を遅くすると、その後の食事量を減らせることがわかりました。そのためには「食事の直前」に水を飲むことがポイントになります。
そこで島根大学は、温度の異なる液体と固形物を摂取したときの胃からの排出時間を計測した結果、温度の高いほうが胃からの排出が早くなり、温度が冷たいほうが排出が遅くなることを明らかにしました。
これらの研究結果から、食事の前に水を飲んで、その後の食事量を減らすには、食事の「直前」に「冷たい水」を飲むことが最も効果的であることが示されました。
ダイエットを継続するためにも、食事量を減らすのではなく、食欲を減らすように「食事の直前に冷たい水を飲む」という予防法を上手に使うのも良いかもしれませんね。
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