2020年08月30日 更新
プロテインとはタンパク質のことで「最も重要なもの」という古代ギリシャ語のプロテイオスが語源です。
飲むだけで筋肉がついたりムキムキになったりすることはありません。
プロテインの種類には、大きく分けて3種類あり、牛乳を材料とするホエイプロテイン、カゼインプロテイン、大豆を材料とするソイプロテインがあります。今回はその中のホエイプロテインの話。
筋肉の材料になるのは皆さんご存知でしょうが、実は美肌効果や免疫力向上も期待できます。
ホエイプロテインを構成している20種類のアミノ酸のなかには、条件付き必須アミノ酸と呼ばれるシステインが含まれます。(条件付き必須アミノ酸とは、体内合成量が必要量に追いつかず、外部から積極的に摂取することが望ましいとされているアミノ酸のことです。)システインはコラーゲンの生成に役立ち、肌や髪の毛、爪などの材料にもなります。また、シミの原因となるメラニン色素の生成を抑え、グルタチオンという抗酸化物質の材料となるため免疫力を高めます。ちなみにシステインが2個結びついたのが、L-システインです。さらに、活性酸素抑制や抗菌・殺菌作用のあるラクトフェリンや体に入ってきたウイルスや細菌を排除する抗体である免疫グロブリンが含まれており、体をケアしてくれるのです。
最近では、筋トレをする人だけではなく、高齢者や食事療法対象者へ積極的にプロテイン摂取を進める動きがあるそうです。